断酒1000日目 NOW IS NOT THE TIME

 

現在、35歳、30歳になるかどうかの頃に心療内科へ行った。

明らかな健康問題も、連続飲酒が止まらないっていうこともなかったけど、

飲んだらとことんまで行かないと気が済まなくて、

今日の飲みがほどほどに済んでも、次の飲みには泥酔するまで行きたい、

次の飲みがほどほどに済んだら、その次こそはぶっ飛びたい

みたいな調子で、そのぶっ飛んだ時にはいつも、帰ると一緒に住んでいた彼女に怒られて喧嘩して、

そうでなければ、彼女のいない所で好き勝手にやっていた。

大喧嘩の後での、ポーズとして行ったのか今では定かではないけど、

心療内科に行くことで取り繕ろうとしていた

問診では、飲酒量や飲酒習慣のほか、家族構成や薬物の摂取経験なんかを聞かれて答えた気がする

結果、アルコール依存症という診断を受けた。

本気で酒をやめたいなら抗酒剤を処方すると言われたけど、

その時は気持ちも半端だったから、適当に言って断って帰った。

 

それからの日々、どうやらアルコール依存症は酒を断つしかアルコールとの付き合い方はないらしい

でも、俺から酒をとったら交友関係を含めて何も無くなるだとか、

否認の病気の名の下に言い訳をして、自分に都合のいい解釈を探していた

飲んでも量を決めながら飲めばいいだろうとか、平日禁酒ならいいだろう、とか、

甘い考えに流されて、それも少し経てばいつも通りの飲み方に戻っていった。

変えたいけど、変えられない、今がその時じゃない

 

3年の間、ブラックアウトの頻度も増えた。

仕事もブラック企業の奴隷みたいな状態で、神経もすり減って、金もないし、

周りの仲間は家庭を持ったり、順調な仕事の話なんかを聞いて

妬みや嫉みが自分の中で発酵して、澱んでいった。

年明けの出張から帰ったら彼女が荷物ごと出て行くと言ってた、どん底の年末に

恵比寿リキッドルームでこんな曲を聴いていたんだ

 

” NOW IS NOT THE TIME BUT NOT SO FAR

時は来る  だけどその時は  今じゃない

NOW IS NOT THE TIME BUT NOT SO FAR

時は来る  今じゃないけど  必ず来る

MILESのbotがアンサー   リラックスしろよ   このマザーファッカー ”

 

年が明けて2月から断酒を始めた。

始めてから、酒を飲む誘惑という誘惑が思いつく限りにあった。

人間の脳はサボりたがるように出来ている

飲みたい理屈は頭では分かってる、禁酒セラピーの内容も頭に入ってる。

でも強い欲求が確かにある。

気持ちが揺らいだその先に、自分はアルコール依存症なんだという事実と、

最後に酒を飲んだ時に感じたことが防波堤となって、初期の不安定な頃を踏みとどまれた

それで後で思った、診断を受けてから断酒に踏み出せなかった間は、

その時じゃなかったんだ、自分は3年かけてスタート地点へ進んでいたんだと

 

やろうとしてるけど、上手く行かない

自分だけが特別辛いんだと、くさりそうになったりもするさ

今はその時じゃなくても、その時はいずれ来る

 

” がっつくんじゃねえ やるべき事をやれ MY MEN

時は来る  今じゃないけど必ず来る リラックスだぜ NOT SO FAR

その時が来たら YOU MUST FIGHT    RIGHT ?

  

 

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