断酒1350日目 ING

今回も問わず語りで行ってみよう

 

自営業の準備期間だった。

自営を始めるにあたり、帳簿をつけなきゃいけないから、初めて簿記のことを調べたり、

自営業や会社の組織ってそういえばよく分からないな、という所から商法ってそういえば触れてこなかったな、

図書館に行って、商法の本を見てみたら序文に商法は六法のうちの云々〜、とか書いてるけど、

待てよ、おれ六法全書の六法って何のことか分かってないぞ、

という自分の無知に対する衝撃があった。

今は会社勤めだけどその当時、この先一人で自営とか起業とか目指した時に、

こんな知識のままでいていいんだろうかと思っていた。

 

話変わって、高校生の頃

バンドとバイトに夢中であまり勉強をしなかった。

バイトで稼いだ金を音楽とファッションと遊びにつぎ込んで、

その当時は大真面目に、そうやって大人になっても過ごしたいと思っていた。

大学受験からは逃げてファッション系の専門学校に行った。

将来の事は緩めに考えてて、何とかなるでしょと思っていた

逃げてたな、将来の事も舐めてたな、ハードルの設定なんか考えもしなかった

 

一時期海外逃亡をしたけど、卒業してから長くこの業界にいるって事は、この進路で何とかなっているのかもしれない

でも、ゴールが見えるにはまだ若く、業界は何年も冬の季節から春に変わらず、

周りがバタバタと倒れていく中、やり続けるためにはこれから色んな知識も求められるようになる。

 

無為に過ごしていた時間を、酒やめたから自由に使うことが出来るんだ、いまなら勉強に時間を使う事が出来るんじゃないか

大学の勉強をしてみようと思い立ったのが2017年の夏で、色々調べた。

日本大学の通信教育ならば3年次編入が出来るようだった。認定単位が多く、基礎教養的科目が免除される。

商学部でやりたい勉強ができるみたいだ。会計〜簿記〜商法が体系的に学習できる。マーケティング経営学、貿易論、今まで仕事で実践してきた事を学問の観点から学ぶことができる。

英語ができずに苦労する人が多いらしい。だけど、こちとら旅と仕事で培ったど根性英語がある。

じゃあ、やってみるか

 

その年の10月に編入して、仕事も忙しかった中で最短で卒業出来たのは、まあまあ頑張ったかな

金さえ払えば卒業できる、と揶揄する人がいる程には、

レポート作成、試験勉強やスクーリングは時間が取られて簡単にはいかなかったし、

編入卒業率40パーセントの挫折する人の多い出口、と言われる大変さは感じなかった。

まあ、そんな感じ。成績も良くもなければ悪くもなく卒業出来た。

 

週末に大量に飲んでいた頃の自分には、学習の継続は不可能だった。これは確実に言える。

ちょっとした勉強の負荷にストレスを感じて、止まらない一杯を飲んだらダメ押しで、記憶を無くして、勉強した事も吹っ飛んじゃって、

空気がしぼみ続ける風船みたいにやる気が消えていく。

酒をやめてからは前の週の勉強、前の月に学習した事を覚えてるから、学習意欲がキープ出来ている。

年4回ある試験や3日間ぶっ続けのスクーリングが終わった後、打ち上げで乾杯!

なんてしないで、ジョギングして疲れを飛ばす

六法の一つは、というか今は商法じゃなくて会社法だけど結構しっかり勉強した。

今なら六法の六法とは何かをウィキペディアを見ずに答えられる。

 

中長期的な勉強とジョギング、断酒には共通するものを感じる。

何れもやらなくても生活は成り立つし、日々は過ぎて行く。

その辛い事は誰から強制されたものではないし、何ならいつでも辞めていい。

では、何故やるのか

これを始めたのは他でもない自分だし、考えの詰まる所、やるかやらないかは自分次第という所に行き着く。

始めた時はマジでこんな事やれんのかよ、と思うけど、

地道に通過点を過ぎて行くと、出発地点から遠くに辿り着いている。じゃあもう少しやってみるか、が、いつしか習慣になっていく

 

ひとまず、目標の一つを終わらせた。この2年で普段の生活に勉強を習慣づける事が出来た。

次は、今まで手をつけられなかった業界資格を来夏に取れるように勉強を続けよう

中国行きの話もある、そういう事になったら中国語の習得も視野に入れよう

40歳までにある国家資格にチャレンジもしてみたい

 

 

勉強から逃げ、遊びまくって、アルコール依存症にもなったり今までに回り道をした、

今は酒をやめて、やり直しの人生を送っている。

何なら高校生からつまづいて引っかかっていた宿題を、倍近く生きた後にやり直したりしている

ものの本では、課題を繰り返し乗り越えてくことが自分の自信に繋がって、その経験が自己肯定感を作る

みたいなことが書いてある

これは、尤もだ。でも、自分の弱さや自信の無さが酔いやぶっ飛びの世界に留めた経験を持つ自分は、

自分なりの結果を少しづつ得られたとしても、はっきりした自己肯定感を持てる迄には至らない、

それでも、まだこれが出来るようになりたい、これを知りたい、知るべく努力するという事をしていきたいと思う

 

一杯ひっかけながら、根拠のない夢物語をペラっと語っていた頃でもなし、

二日酔いのどん底で、自分が用なしの人間に思えた日曜の夕方にも、もういない

 

自己肯定感とは、進んだ結果ではなく、進む過程にあると信じている

 

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