断酒1317日目 Sapporo Times

いつもブログを書く時はアップする前に何回か書き直している。

今日は一筆書きで、たまには。

 

北海道へ旅行に行ってきた。

6泊7日の車旅で、釧路、知床、旭川、小樽、札幌、新千歳と回ってきた。

北海道の車旅は2回目で、ケムくて、酒が多く登場した20歳の旅行からは大分違った、一番安い軽自動車からエクストレイルにも変わった、夫婦2人の時間と金を使った旅行だった。

 

山や畑しかない風景を、好きな音楽を掛けながらドライブして、次の目的地に行く。

昔好きだった音楽を聴いたな。そういえば、前の旅行でもDiamond on the insideをかけていた。

普段、より効率的なものを求めて、求めなくてはいけない生活で忘れかけていた、

ああ、自分は無駄と言われているものに価値を見出す事が好きだったと思い出した。

 

ヒグマに対する印象が変わった。

今まではどちらかというと、人里に現れる害獣のような印象や、人間を殺す恐怖の対象でしかなかったけど、

知床に初めて行って、ヒグマの生息地に人間が住んでいる感覚

っていうのが分かったのが、価値観の変化だった。

アイヌの人や、今のカナダ辺りに住んでいたインディアンは、ヒグマを神の使いのように捉えているみたいで、そんな神秘性に少しだけ触れた。

 

相泊より先の命は自己責任。この感覚もヤバかった。

 

ハイライトは、旅行の最後に札幌で友人達が集まってくれて、飲み屋を何件かハシゴした。

集まって話していて、ギャグを期待される自分がいて、その期待に応えるって感覚が、

普段の探り合いの会話からは対極の、若かった頃を思い出した。

陳腐な言い方だけど、そんな風な友人がいるのは人生で豊かな事だと思った。

 

皆んな楽しそうだった。あと1時間、もう1時間楽しみたい、もっと楽しむためにもう1杯飲みたい。って奴から潰れていった。

これだよなあ、これを追い求め続けたな20代は

 

長い髪の女が似合う

酔い潰れにはソウルが似合う

このアイデンティティは何処にもないもの

夜が更けてもダンスは踊る