断酒 900日目 父の病気

69歳の父に大腸ガンが見付かった。

年明けから調子が悪くて、何度か検査をして見付かったらしい。

とはいえ、初期段階で転移もなく、先週の手術したその後が問題なければ、

大事にはならないそうだ。

母から病気の話を聞いた時には少し動揺したが、

父もそんな病気にもかかる年齢なんだと少し納得もした。

 

父は50代で早期退職するまで洋酒を扱う会社で働いていた。

バブル期、バブルが終わっても洋酒業界は相当華やかだったようで、平日はいつも帰りが遅かった

働き盛りをその中で過ごしたのは父のアイデンティティになっていたと思う。

中学生の頃から、母はJTのパートに出ていた。

僕は酒とタバコ(からの生活費)によって大きくなったといっても過言ではないだろう

父も母も酒とタバコが好きで、息子も酒とタバコが好きになった。

小さい頃から家に当たり前にありすぎたので、

やめてから暫くしても、それらが生活空間に無くて普通、という感覚が中々持てなかった。

 

少しずつ老いを感じる父が、会う度に酔っ払っていた時期があった。

昼飯には酒が付き、夜には必ず晩酌をしていた。

半リタイアの生活なら、まあ、それもよくある話だよなと思いつつ、

このアルコール依存症の兆しを止めさせるには、息子の行動で見せるしかないと思った事も、

酒をやめてから、断酒を継続するモチベーションの一つだった。

でも、酒イコール人生みたいな父に断酒を勧めるというのは難しかったな

 

調べると、大腸ガンは飲酒、喫煙、加工肉の食べ過ぎや、運動不足が要因と言われているらしい。

病気になる人、ならない人はある意味偶然の産物かもしれないけど

父の場合は、人生晩期の通信簿で、若い頃から費やしてきた分のツケを払うことになった

 

病気にかかった父の姿は、酒やタバコをやめていなかったもう一人の自分の未来だ

今、僕の生活は酒がない生活が当たり前すぎて、最初の頃の気負いなんかもうないけど、

やめ続けたこの日数が説得力に変わるなら、あらためて、

一緒に酒をやめようと、伝えてみよう

 

以前書いたように、立ち直ろうとする姿が人の心を動かすと信じている

つまずいた時こそどういう気持ちで立ち上がるか

リンカーンパイセンのあの言葉の意味を嚙みしめよう

 

暑い日々が続きますが、体を大事に

こうして酒を飲まない日々は人生の後半で意味を表す、きっとさ

 

 

 


You Ain't Going Nowhere Nitty Gritty Dirt Band

 


Larkin Poe & Thom Hell - I Belong To Love

 LAID BACKな新旧2曲

良い夏を !!