禁酒716日目 もうすぐ2月 もうすぐ2年

 

最後に酒を飲んでからもうすぐ2年が経つ

 

あの日、祝日前の水曜の夜から、勤めていた会社の新年会があった。

窓際おじさん達から酒を勧められまくってハイボールを6、7杯飲んで、

中華屋行っておじさん達のボトルキープをロックで5杯くらい飲んで、

蔵前のヌイで1杯飲んで、門前仲町の友達のところへ合流して、2軒行って、飲んで、

近所の友達の家に行って飲んで、明け方帰るときに近くの公園で寝込んでバッグを盗まれた

 

周りの友達は家庭ができたり、小さい子供のために貴重な休みを過ごす中で

俺は一人呑んだくれていて、冬の昼間、陽が高くなってもまだ酔っ払っていて、

鍵屋を公園で待つ間に、惨めって言葉の意味を理解したんだ

 

寝て起きても酔いは覚めずに、二日酔いで動けずに休みは潰れた

気力を振り絞ってクレジットカードを止めて、

その夜は、震える手で会社携帯を無くしたことの始末書を書いていた

 

実現できるのか、はたまた実現する気なんてさらさらないような与太話を、

酔って友達と話して悦に入るような、どこにでもいるどうしようもない酔っ払いだった

酔いから覚めた現実は、鍵を無くして目の前の家にさえ入る事のできない惨めな独り者の30過ぎだった

 

酒を飲んでいた時はいい思い出もある。けど、あの鍵屋を待っていた時間に感じた事が何より重い、

こうして一切合切盗まれたのも初めてじゃなかった。生産性の無い週末を繰り返してこの先まだ飲み続け、行くとこまで行くなら惨めな結果しかないんだと気付いた

 

それが2月だ、それもあったけど、同じ公園をでたらめにジョギングしまくったのも2月だ。

あの1ヶ月は悪いことばかりでもなかったな